1)水溶性切削油の劣化とは?
水溶性切削油の劣化は悪臭を放つだけでなく、使用寿命の短縮、性能の低下やサビの原因にもなります。又、工場内の環境悪化、作業者の皮膚障害も併発するのです。
これらは切削油中に嫌気性菌が発生する事が主な要因です。
- 大気中の落下菌の混入
- 雑菌の増殖により溶存酸素低下
- 浮上油により大気と遮断されより酸素不足が起こり嫌気性菌の繁殖促進
- 嫌気性菌の分泌物によるPHの低下
- 溶存酸素不足により劣化が進行し、悪臭が発生する
このようなメカニズムによると思われる。
この嫌気性菌の
繁殖し難い条件は、油温の低い場合、酸素が豊富にある場合、PHの高い場合、炭化水素系の栄養分のない場合。
繁殖し易い条件は、梅雨期から夏季にかけての油温が上がり溶存酸素が少なくなったり機械が長期停止した場合。
水溶性切削油の劣化とは?
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